理学療法士
リハビリスタッフとして働いているのですが、上下関係に悩んでいます。
リハビリ業界って上下関係が面倒くさいものでしょうか?
リハビリ業界だけでなく、様々な会社でも上下関係や人間関係が問題となるケースが多いです。
その中でも、リハビリ業界特有の上下関係はあると思います。
リハ君
・リハビリスタッフの人間関係
・リハビリスタッフの上下関係
リハビリ業界の上下関係や人間関係を知ることで、「こんなものか」って思い、少しでもストレスが和らぐといいなって思います。
また、客観的に自分を見つめ直せる機会となるので、参考にどうぞ。
目次
セラピストは経験年数がすべて
私が社会人1年目(理学療法士1年目)として、働き始めたときに強く違和感として感じたことが、経験年数で先輩・後輩が決まること。
まぁ今でもとても不思議であると思っていますけどね。
経験年数の年功序列
リハビリスタッフの中では経験年数が多ければ多いほど「えらい人」となっている。
他の職業でもそれが当たり前なのかもしれない。
とはいえ、その扱いがヒドい。
これは特に理学療法士に多いようにも感じる。
例えば、40歳で理学療法士1年目の人が就職したとしよう。
25歳で3年目の理学療法士がその40歳の理学療法士にタメ語で話す。
そして、命令口調で支持を出す。
これは多くの場面で見られる光景である。
理学療法士としては先輩かもしれませんが、人生の大先輩ですよ。
PT・OT・STの経験は上かもしれないが、人生経験の大先輩
プライドの高いPT、OT、STは特に陥りやすい年上の人への侮辱とも思える態度。
では、患者様への態度でよく言われている「目上の方を敬え」という教えはどうなっているのか?
自分自身が本当にできているのか?
「それとこれとは別だよ」と思われるかもしれないが、別ではないと思う。
いや、同じである。
経験年数である程度の権威を持つことは、100歩譲って良しにしたとしても、年齢や社会人としての経験は敬い、言葉使いや礼儀を気をつけるべきである。
好き嫌いが命運を分ける
これは多くの会社でもみられる。
好き・嫌いを主観的に見極めてしまう人の悪いクセ。
とくに直属の上司や役職をもつ上司であると、とてもやっかいな問題である。
気に入られれば失敗しても怒られない
好きというフィルターを通った人の特権がある。
それは、何か失敗をしたとしても怒られない。
怒る怒らないが良い悪いの問題はさておき、これは差別である。
「なぜ自分は怒られるのに、〇〇さんは怒られないの?」って思うだけでストレスだ。
逆に言えば、人によって態度を変えてしまうような上司は、信頼されず不信感を抱かれやすい。
もし、自分が好き嫌いで態度を変えてしまうようであれば、改善しよう。
相手にもマイナス、自分にもマイナスな環境を作ってしまう。
転職経験のない上司に要注意
リハビリ職は、転職する人が多い。
転職しやすい職業でもある。
その中で、転職を今までに一度もしたことのない上司には気をつけよう。
もちろん全員が全員ではない。
転職経験のある方なら分かるよう、転職することで様々な視点から物事がみれるようになってくる。
それぞれの職場環境によって、対応が違うからである。
転職経験がなく、もうこの病院でしか働けないのではないか?という上司。
固定観念がカチカチで、柔軟に考えられない上司。
上司を変更できることはできないので、できるだけ関わらないことが大切です。
知識やスキルよりも職場の求めるスキルが優先
理学療法士、作業療法士、言語聴覚士としての知識や経験を生かし、患者様へ還元することがリハビリ職の本質である。
しかし、職場ではそうとは限らない。
治療結果は数値化できないため、認められないことがある。
むしろ、その職場が求めている仕事ができたほうが重宝される。
会社としては、それが当たり前なのかもしれない。
専門職としては、歯がゆい思いをされている方も多いでしょう。
結果だけを追い求めずに、周りを見渡し、病院や施設がどんな人材をもとめているのか?また、どんな仕事ができれば役に立つのか?という視点で行動することも覚えていきましょう。
もちろん、患者様を治療することが最優先です。
他部署より立場が上だと勘違い
なぜかリハビリスタッフは、他部署のスタッフには強気で対応してしまう。
チーム医療の観点から見ると、完全にアウト。
特に看護師には強気な人が多い。
リハビリ職は、他部署と比較して給料は低い。
権力も看護師と比べて弱い。
全て負けてしまっているという感覚から逃げたいのである。
それを態度だけ強気で出ても意味がないし、自分を弱くし、価値を低くしてしまうだけ。
お互いを尊重し合うことで結果、患者様の改善やストレスの少ない職場環境となる。
給料を他人と比べても、増えるわけではない。
だったら、お金の使い方や収入の増やし方を勉強したほうが、よっぽど効率的である。
リハビリの役割は、患者様を動けるように、生活しやすくなるように、ご飯が食べられるようになど、患者様にとってとても大きな影響を与える。
他の部署スタッフと協力し合うことで、さらなる改善が期待できる。
まずは、原点に戻ろう。
【まとめ】リハビリスタッフの上下関係
今回の内容をまとめると
・年齢も考慮することが大切
・物事を人の好き嫌いで判断するな
・知識やスキルも大切だが、会社が求めている部分にも注目しよう
・他部署を敵にまわしても意味が無い
リハビリスタッフだけでなく、社会人として大切な心がけである。
もし、自分が上司になったときにもチェックしてみていただきたい。
客観的に物事をみる思考能力を身につけていきましょう。